- 不動産コラム
都市は西に向かって栄える?
江戸城(現在の皇居)を中心とし、
東京23区内を、城東・城西・城南・城北、
と4つのエリアに分けられますが、昔から今も人気のエリアは
城南エリア、城西エリアと言われています。
「株式会社リクルート住まいカンパニー」の集計による、
住みたい街ランキング2022年の上位トップ30のうち、23区内のの街は下記12です。
「恵比寿」
「目黒」
「新宿」
「品川」
「池袋」
「渋谷」
「中目黒」
「東京」
「表参道」
「中野」
「北千住」
「自由が丘」等、
実に9も城南城西エリアの街が占めています。
なぜ城南城西エリアが人気?
ではなぜ城南城西エリアが人気なのでしょうか。
・「中目黒」「表参道」「自由が丘」等オシャレな人気スポットが多い。
・都心へのアクセスが良い
・地盤が固く液状化になりにくい
・上記により資産価値が高く、土地の価値も下がりにくい
等、人気の理由はたくさんありますが、
では、なぜ城南城西エリアには人気スポットが多かったり、アクセスが良かったり、
街として成熟していったのでしょう。
今回は少し違った視点から考えてみたいと思います。
都市は西に向かって栄える?
皆さん、「都市は西側に向かい栄える」という説をご存じでしょうか?
「100年単位でみると、都市は西に発展し、成長の早い都市は10年単位で目に見えるようになる。」
という説があります。
4大文明
皆さんも、歴史の授業で「4大文明」なんて習いましたよね?
現在では6大文明とも言われていたり、黄河文明ではなく長江文明と言われだしたり、日本で最古の土器が発見された、なんて発表がある等、歴史はどんどんと書き換えられていますが、
例えば4第文明を、都市文明の発祥時期を古い順に並べてみます。
・黄河→インダス→メソポタミア→エジプト
(ここまでが数年前まで言われていた4大文明ですね?)
その後、都市文明はギリシャ→ローマへと、西へと向かっていきます。
近代文明(ルネサンス)
そして、近代文明(ルネサンス)の流れはというと、
イタリアで始まり、
ポルトガル→
スペイン→
オランダ→
イギリス→
アメリカ東海岸→
アメリカ西海岸→
日本→
そして中国といった東アジアが現在の中心といっても過言ではないでしょう。
そして今後世界の中心となってくるのは
インド、
が挙げられるのではないでしょうか。
このように、確かに文明は西へ移動していっているとも言えそうな気がします。
都市単位で見ると?
そしてこれは局地的な都市単位でも西へ向かって栄える、という傾向はあるようです。
実際ここ東京では、江戸時代の繁華街は、
今の「浅草」「日本橋」「両国」であったと言われています。
江戸城を中心とすると、東側ですね。笑
そして、明治時代の東京一の繁華街は
「浅草」でした。
その後関東大震災後は「銀座」が急速に発展し、
戦後は「新宿」が東京1の繁華街、
そして「渋谷」にPARCOが誕生をきっかけに、若者文化の中心は渋谷となります。
その後、住みたい街ランキング1位が続いたのは「吉祥寺」
現在の住みたい街ランキング1位の常連は「横浜」
このように約30年の間隔で繁華街、中心部は西と南へジグザグに移動してきています。
以前は「有楽町」にあった都庁も1991年に現在の「新宿」へ移動しました。
関西でも西宮から芦屋へと発展していっています。
外国でいうと、例えばアメリカの歴史の発祥は
「ボストン」ですよね。
そこからニューヨークがアメリカ最大の都市となり、西へ向かい発展していきます。
ちなみに、1800年にワシントンが首都になるまでは、ニューヨークが暫定首都でした。
まとめ
もちろん東京やボストンも、地形的に東へは発展しづらい、等の要因もあるかと思いますし、
ただの偶然かもしれません。
そうではない都市ももちろんあると思います。
ですが、これは私の勝手な仮説ですが、もしかすると、
太陽が東から昇り西へ落ちる、
日の長い方へ人は向かっていく、もっと言うと、
地球の自転に対し向かっていく、といった人間の習性のような、
DNAのようなものがあったりするのかもしれないですね。
このようにして、城南城西が発展していき、その結果、
人気スポットも増え、資産価値も高くなっていく、
そしてそこへアクセスする西側、南側がより発展し、人気が上昇していく、
とも考えられるかもしれませんね。
あくまでも仮説ですが、このように街を見てみると、面白い発見があるかもしれないですね。
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更新日:2023.03.27