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  • 不動産コラム

バス便必須や徒歩20分といった物件の未来

 

テレワークの比率が増え、出勤することが少なくなった人からすると、駅からの距離というのはさほど優先度は高くはなく、週に1~回の出勤であれば駅までバスを利用するような立地の物件でもその分広くなるからその方が良いや、という思いから、駅から離れた物件を検討する方もいらっしゃるように感じます。

 

ですが、私は駅から徒歩20分などといった物件の購入は避けた方が良いと思っています。

本日は駅から遠い物件の未来についてです。

 

日本の少子高齢化と空家問題

 

まずは日本にとって避けられないのは少子高齢化です。そしてその先には人口減少という未来は確実に待っています。

そうなると当然空家が増えていくわけです。

 

日本の空家が1000万戸にもなることが予想されていますが、重要なのは、この空家というのは駅から離れた立地の物件がほとんどであるということです。

 

将来的には東京の都心部であったとしても、駅から離れた利便性の悪いエリアは過疎化が進むことも考えられます。

駅から離れた物件の近くに、今はスーパーもあって不便はさほど感じてはいないかもしれません。

ですが、過疎化が進んだそのエリアのスーパーが10年後、20年後もそこにあるとは限らないわけです。

 

コンパクトシティ化

 

過疎化が進んだエリアというのは、バスを利用する人も少なく、スーパーや病院も採算がとれなくなっていくことでしょう。

そこで今日本で計画されているのが「コンパクトシティ」です。

 

住環境やスーパーや病院、商業施設等を駅のまわりに配置することで効率化を図るというものですが、

東京都でも市部などの一部では「立地適正化計画」が制定されており、人を住まわせたい地域と住まわせたくない地域に分けられています。

 

将来的に、この住まわせたくない地域は見捨てられてしまうと言っても過言ではないでしょう。

今後はますます駅近くということが重要なポイントとなってくるでしょう。

 

過疎化が進んだ地域の末路

 

過疎化が進めば、そこはもう時が止まったようになり、その地域のマンションは空室率は高まり、管理費等の滞納も増え、日々の管理は行き届かなくなり、大規模修繕も満足に行えなくなってしまうでしょう。

 

そういったマンションは廃墟のような外観となってしまい、ますます住む人はいなくなる、という悪循環となってしまいます。

 

そういったマンションはやはり資産価値を保つことは難しいでしょう。

 

アフターコロナ

 

また、今後コロナが収束した後にもはたして現在のような状況が続くのでしょうか。

テレワークという働き方も一定数は継続されるのでしょう。

ですが、テレワークが完全にオーソドックになる為には、まだまだ時間を要するように思います。

 

コロナについては別に考えたとしても、駅から徒歩20分といった物件はやはりお勧めはいたしません。

購入をご検討の方は是非頭に入れていただきながら物件の選定をいただければと思います。

 

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更新日:2023.05.12

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