不動産購入に「頭金」は必要？？

「不動産を購入するにあたって、「頭金」はどの程度あった方が良いのですか？」
とご質問を受けることも多いのですが、結論から申し上げると、
「頭金」は必要ありません。

ただし、一時的に「手付金」が現金で必要となります。

案外理解されていない方も多い「頭金」の内容、そして「手付金」との違いについて書きたいと思います。

※ご存じの方は必要のない内容です。

不動産購入の頭金とは？

頭金というのは、例えば不動産購入費用諸々の合計が5,000万円だとします。
住宅ローンを組む方が、この5,000万円の内、例えば
4,500万円を住宅ローンで融資を受け、
500万円は自己資金で賄う。

上記のようなケースの「500万円」を頭金と呼びます。

一昔前は「頭金は10％～20％必要」といった事が多かったことから、頭金は必要なものである、といったイメージを持たれている方も多いのですが、
現在は決してこのようなことはなく、頭金は「０円」でも住宅ローンを組んでマイホームを購入することが可能ですので、頭金は必要なものではなりません。
※諸々の条件等によっては頭金が必要なケースもございますが、そういったケースは少ないものです。

不動産購入の手付金とは？

頭金に対して「手付金」というものは、
「不動産売買契約の際に売主様へ支払うもの」となります。

手付金は物件価格の5％前後で設定されるケースが多く。
例えば5,000万円の物件の場合は「250万円」となります。
※もちろん5％というのは慣例というだけで必須ではありませんが、この手付金が高いほど、価格交渉や諸々の要望が通りやすくなるという一面もあります。

この手付金は住宅ローンを組むことは出来ませんから、必然的に「自己資金」となります。

ですので、頭金は必要は無くても、この手付金としての自己資金は必要、ということになります。

ただ、頭金と手付金の性質の違いは、「戻ってくる」ということです。

どういうことかというと、
例えば物件価格5,000万円の物件をすべて住宅ローンを組んで購入するとします。
※ここでは分かりやすく諸費用等の金額は見ないこととします。

そして、売買契約の際に250万円を手付金として売主に支払います。
そうすると、売主へ支払うべき残代金は4,750万円となります。

売買契約から１～２ヶ月後には物件決済（引渡し）が行われますが、
この日に、金融機関から5,000万円の融資が行われます。
その5,000万円の中から、売主に支払うべき残代金4,750万円を支払いますので、
手元には250万円が手元に残る、ということとなります。

ですので、250万円を頭金として使う必要はありませんが、
１～２ヶ月間のみ現金として工面出来れば良い、ということになります。

この250万円を１～２ヶ月間のみ別にの金融機関等からお金を借りる、ということは
住宅ローンの融資自体をダメにしてしまう可能背が高いので不可ですが、
例えばご家族から借りる、ということが出来れば、それは問題ありません。

まとめ

結論、頭金としてお金を入れる必要は無いが、
やはりある程度の自己資金は必要、ということとなります。

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